2008年10月22日水曜日

2006.10 作者 山口秋水

白雪に羽うちかわし飛ぶ雁の数さへ見ゆる秋の夜の月

余分な動きを排除して尚、端的に広い世界への伸びを働きかけた実に見事な作品となった。一行目の微妙な地滑りも最後の夜の月で完全に昇華されている。雁や数は更に一考を要す。

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